愛犬が苦しんでいるか判断するには?痛みや呼吸のサイン

シニア犬の呼吸や表情を確認する獣医師と飼い主
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犬は痛みや息苦しさを言葉で説明できません。また、本能的に不調を隠すことがあるため、「鳴いていないから大丈夫」とは限りません。

いつもより動かない、触られるのを嫌がる、眠れず姿勢を変え続ける、安静にしていても呼吸が速いといった変化は、苦痛のサインである可能性があります。

この記事では、家庭で観察できる痛みと呼吸異常のサイン、緊急受診が必要な状態を解説します。

口を開けて苦しそうに呼吸する、歯ぐきや舌が青紫・灰色に見える、意識が低下している場合は緊急です。記事を読み進める前に動物病院へ連絡してください。

犬の苦痛はひとつの行動だけで決めない

犬の性格や病気によって、苦痛の表し方は異なります。痛みがあっても静かに動かなくなるだけの犬もいれば、落ち着かず歩き回る犬もいます。

普段との違いを、表情、姿勢、動き、呼吸、食欲、睡眠、家族への反応など複数の面から確認します。変化の動画を撮影できれば診察の参考になりますが、緊急時は撮影より連絡と受診を優先します。

痛みを疑う行動やしぐさ

犬の姿勢や歩き方など痛みのサイン

動き方が変わる

  • 立ち上がるまで時間がかかる
  • 階段や段差を避ける
  • 足を引きずる、歩幅が小さくなる
  • 背中を丸める、頭を下げた姿勢が続く
  • 同じ姿勢を避け、何度も寝直す

関節痛だけでなく、腹部や背骨、内臓の痛みでも姿勢が変わることがあります。

触られるのを嫌がる

特定の場所へ手を近づけると身を引く、唸る、振り向く、噛もうとする場合、痛みや恐怖が関係している可能性があります。普段おとなしい犬でも、弼い痛みがあれば防御反応を示します。無理に患部を触らないでください。

表情や行動が変わる

  • 目を細める、表情が硬い
  • 耳を後ろへ伏せる
  • 家族から離れる、隠れる
  • 反対に落ち着かず付きまとう
  • 夜眠れない、鳴く、パンティングが続く
  • 食欲や遊びへの関心が低下する

これらは不安や認知機能の変化でも起こるため、診察で原因を確認します。

呼吸が苦しいときに見られるサイン

犬の呼吸異常を確認して動物病院へ連絡する飼い主

安静にしていても呼吸が速い・力んでいる

運動直後や暑い場所でのパンティングとは異なり、涼しく静かな場所で休んでも呼吸が落ち着かない場合は注意が必要です。胸や腹部を大きく動かして呼吸している、鼻翼が動く、呼吸音がいつもと違う場合も相談します。

呼吸しやすい姿勢を取り続ける

呼吸困難の犬は、首を前へ伸ばし、前足や肘を外へ広げ、伏せたり横になったりできないことがあります。これは空気を取り込みやすくしようとする姿勢で、緊急性があります。

口を開けた呼吸・粘膜の色の変化

安静時に口を開けて苦しそうに呼吸する、歯ぐきや舌が白い、灰色、青紫色に見える場合は、酸素が十分に届いていない可能性があります。すぐに動物病院へ連絡します。

直ちに受診したい状態

呼吸困難の犬を強く抱きしめたり、口へ水や薬を入れたりすると悪化することがあります。できるだけ興奮させず、病院へ電話して搬送方法の指示を受けます。

直ちに受診したい状態
  • 明らかな努力呼吸、開口呼吸
  • 歯ぐきや舌が白い、灰色、青紫色
  • 呼吸が苦しく横になれない
  • 突然倒れた、意識や反応が弱い
  • 強い痛みで鿴き続ける、震えが止まらない
  • 腹部が急に張り、落ち着かない
  • 大きな外傷、出血、骨折が疑われる
  • けいれんを繰り返す

自宅でしてはいけないこと

人用の痛み止めを与える

人には一般的な薬でも、犬に重い中毒や臓器障害を起こすことがあります。残っている処方薬を自己判断で増減することも危険です。

痛い場所を強く揉む

骨折、椎間板疾患、腫瘍などがある場合、強いマッサージで悪化する可能性があります。介助方法は診断を受けてから確認します。

呼吸数だけで安全と決める

呼吸数は重要な情報ですが、体温、緊張、病気によって変わります。数値だけでなく、努力感、姿勢、粘膜の色、意識状態を合わせて見ます。

診察で伝えたい情報

  • いつから、どのような変化があるか
  • 安静時と運動後で違いがあるか
  • 食事、水分、排泄の状態
  • 咳、嘔吐、下痢、失神などの有無
  • 持病と使用している薬
  • 症状が出ているときの動画

呼吸状態が悪い場合は、来院前の電話で伝えることで病院側が受け入れ準備をしやすくなります。

苦痛は我慢させず、早めに相談する

痛みや呼吸の苦しさは、生活の質を大きく下げます。年齢や病気の段階にかかわらず、苦痛を評価し、減らすことは重要です。

「まだ鳴いていない」「老犬だから仕方がない」と考えず、普段との違いに気づいたら相談してください。早めに原因を調べることで、治療や緩和ケアにつなげられる場合があります。

よくある質問

犬がハアハアしているのは痛みですか?

痛みや不安でもパンティングが増えることがありますが、暑さ、運動、心肺疾患など原因はさまざまです。涼しい場所で休んでも続く、努力呼吸や姿勢変化がある場合は早急に相談します。

痛い犬は必ず鳴きますか?

鳴かずに動かなくなる犬もいます。姿勢、歩行、睡眠、食欲、触られたときの反応などを合わせて観察します。

歯ぐきの色はどう確認しますか?

無理なく口元へ触れられる場合に、普段の色と比較します。呼吸が苦しい犬の口を無理に開けないでください。白色、灰色、青紫色が疑われる場合は緊急です。

参考資料

※本記事は一般的な情報提供を目的とした初稿です。公開前に獣医師による確認・監修を行ってください。

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愛犬の食欲や呼吸、痛み、介助方法について不安がある方は、症状が急変する前にご相談ください。ご家族と愛犬に合った過ごし方を一緒に考えます。

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